土地家屋調査士は国家資格の中でも難易度が高い部類に含まれ、初学者が独学で対策すると1000時間の勉強が必要とされています。
- 志願者数:5,400人
- 受験者数:4,404人
- 合格者数:424人(男性:389人・女性:35人)
- 合格率:9.62%(令和4年度)
※参照:法務省
例年、10%前後の合格率になりますが、午前・午後の部別の難易度や類似資格と比較しないとイメージできない人も多いでしょう。
そこで本記事では、土地家屋調査士の試験難易度と合格するまでのイメージを詳しく紹介しています。
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土地家屋調査士の難易度は?合格率をもとに試験の難しさを確認しよう
土地家屋調査士は合格率10%前後の難易度になりますが、測量士やマンション管理士・行政書士などの国家資格と同等で、万全の対策ができないと不合格になるリスクが高いです。
まずは3つのポイントから土地家屋調査士の試験難易度や合格率・合格者数を確認してみましょう。
- 土地家屋調査士試験全体の合格率や難易度
- 択一式(午前試験)の合格率や難易度
- 記述式(午後試験)の合格率や難易度
土地家屋調査士の試験難易度を合格率別で紹介
10年分の土地家屋調査士試験難易度や合格率は以下のとおり、平成29年度の合格率が8.69%で最も難易度が高い結果です。
一方で、令和3年度の合格率10.47%は最も高い結果で2%近い合格率の差が生じています。
年度 | 合格率 | 難易度ランキング |
---|---|---|
令和4年度 | 9.62% | 7位 |
令和3年度 | 10.47% | 10位 |
令和2年度 | 10.36% | 9位 |
令和元年度 | 9.68% | 8位 |
平成30年度 | 9.54% | 6位 |
平成29年度 | 8.69% | 1位 |
平成28年度 | 8.92% | 5位 |
平成27年度 | 8.82% | 3位 |
平成26年度 | 8.82% | 3位 |
平成25年度 | 8.77% | 2位 |
土地家屋調査士の受験者数は例年4,000人程度になるため、3,600〜3,700人程度が不合格になる割合になるため、1回で合格するためには万全の対策が必要です。
例えば、アガルート土地家屋調査士講座を受講するなら1回で合格できた体験談が豊富(令和4年度:合格者の38.35%が一発合格者)で、短期間の合格も実現しやすくなります。
土地家屋調査士の勉強時間は、初学者が独学で対策する場合だと1000時間程度必要とされていますが、相性の良い教材選定や日常生活に適した勉強方法を選ぶことが重要です。
土地家屋調査士の合格率は例年異なりますが、10人に1人が合格する割合が目安です。午前・午後試験の対策をバランスよく進めることがポイントですよ!
択一式の合格率から難易度を紹介
土地家屋調査士試験は択一式と記述式の両方で基準点を越えさらに合格点に到達していないといけませんが、基盤になる択一式問題は、2人に1人程度の通過率になります。
記述式と比較すると通過率が高い傾向ではありますが、土地家屋調査士の基盤を理解するために重点的な対策が求められます。
年度 | 基準点通過 | 基準点 | 通過率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 2,186人 | 37.5 | 49.6% |
令和3年度 | 2,023人 | 32.5 | 52.4% |
令和2年度 | 1,890人 | 32.5 | 49.9% |
令和元年度 | 2,090人 | 32.5 | 49.8% |
平成30年度 | 2,256人 | 35.0 | 51.5% |
平成29年度 | 2,012人 | 37.5 | 43.7% |
平成28年度 | 2,055人 | 30.0 | 45.6% |
平成27年度 | 2,250人 | 32.5 | 49.3% |
平成26年度 | 2,029人 | 35.0 | 44.0% |
平成25年度 | 2,073人 | 30.0 | 44.1% |
通過率に大きな差はありませんが、50%を超えた年は平成30年度と令和3年度で、40%〜50%が目安です。
択一式は、独学だと440〜450時間程度(参照:土地家屋調査士の勉強時間は1000時間必要?長期間の勉強スケジュールを詳しく紹介!)のインプットがおすすめで合格する上で最も注力した方が良い科目になります。
基準点は最低限の数字になるため、合格点を目指すためには満点を目指さないと厳しくなります。択一問題で安定した点数を取ることが合格への近道ですよ!
記述式の合格率から難易度を紹介
択一式と同時に合格点を目指す記述式は、通過率が12〜18%で難易度が高くなることが分かります。
独学で記述式の勉強をする場合は、試験本番を意識したアウトプットを190〜200時間程度(参照:土地家屋調査士の勉強時間は1000時間必要?長期間の勉強スケジュールを詳しく紹介!)費やした方が余裕のある対策ができるとされています。
年度 | 基準点通過 | 基準点 | 通過率 |
---|---|---|---|
令和4年度 | 545人 | 34.0 | 12.4% |
令和3年度 | 661人 | 30.5 | 17.1% |
令和2年度 | 580人 | 30.0 | 15.3% |
令和元年度 | 736人 | 33.0 | 17.5% |
平成30年度 | 722人 | 33.5 | 16.5% |
平成29年度 | 638人 | 36.0 | 13.9% |
平成28年度 | 725人 | 31.5 | 16.1% |
平成27年度 | 675人 | 30.0 | 14.8% |
平成26年度 | 676人 | 30.0 | 14.6% |
平成25年度 | 784人 | 30.0 | 16.7% |
土地家屋調査士試験の難易度が高い理由の1つとして、択一式と記述式の両方を対策する必要があることも挙げられており、苦手意識を作らないことで効率よく合格を目指せます。
せっかく択一式で合格できても記述式が苦手だと土地家屋調査士試験の合格は難しくなるため、バランス良い対策をするようにしましょう。
記述式は過去問や模試・答案を活用したアウトプットが中心の対策です。複数の事例やパターンを把握し、自信を持って本番を迎えられるようにしましょう!
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土地家屋調査士の難易度をランキングで紹介
土地家屋調査士試験で参考にしたい難易度別ランキングを紹介します。
合格率や合格者数だけでは難易度や勉強に費やす時間のイメージができない場合は、ランキングを参考にして、相性の良い勉強方法を考えてみましょう。
年度別の土地家屋調査士試験難易度ランキング
- 1位:平成29年度(8.69%)
- 2位:平成25年度(8.77%)
- 3位:平成26年度(8.82%)
- 3位:平成27年度(8.82%)
- 5位:平成28年度(8.92%)
- 6位:平成30年度(9.54%)
- 7位:令和4年度(9.62%)
- 8位:令和元年度(9.68%)
- 9位:令和2年度(10.36%)
- 10位:令和3年度(10.47%)
平成25年度〜令和4年度の10年間で比較すると、平成29年度の合格率(8.69%)が最も難しく、100人中8人強が合格する割合です。
一方で令和3年度の合格率(10.47%)と比較すると1.78%の差があり、万全の対策ができずに受験すると合格率が低い年に当たった場合に納得できない結果になるリスクもあります。
合格率が高い年でも11%を超える結果はなく、国家資格の中でも難易度が高い部類に含まれることを覚えておきましょう。
合格率が低い年を避けるのではなく、択一式・記述式をバランスよく対策をして、万全の準備をすることが重要です。国家資格の中でも難易度が高い試験であることを覚えておきましょう!
不動産業界資格の土地家屋調査士試験難易度ランキング
不動産関連(国家資格)の試験難易度ランキングで比較すると、マンション管理士や一級建築士と近い合格率になります。
不動産関連の中でも人気の宅地建物取引士や管理業務主任者と比較すると難易度が高い部類に含まれます。
例えば、管理業務主任者と比較すると2倍の難易度になり、万全の対策をしないと不合格になる可能性が高いです。
土地家屋調査士の勉強時間は1000時間程度必要とされていますが、1回で合格できた実績もあるため、余裕のあるスケジュール調整をした上でチャレンジすると良いでしょう。
不動産業界で活躍できる国家資格は他の資格と比較しても評判が高いです。土地家屋調査士も難易度が高い試験になりますが、将来性も高いことを覚えておきましょう!
合格率が近い資格の土地家屋調査士試験難易度をランキングで紹介
土地家屋調査士と合格率が近い国家資格の難易度ランキングだと、マンション管理士や行政書士・宅地建物取引士などの難易度が近くなります。
土地家屋調査士は1000時間程度の勉強が必要とされていますが、合格率5%程度の司法書士は3000時間程度の勉強が目安など、同等以上の対策が求められる国家資格も多いです。
他の国家資格と比較した難易度で受験判断はおすすめしませんが、合格するために必要な勉強量は土地家屋調査士は多く、難易度が高い部類に含まれると覚えておきましょう。
土地家屋調査士を含む難易度が高い国家資格は、1回で合格できる割合の方が少ないとされていますが、相性の良い教材と勉強環境を整えることが重要です。まずは、あなたがストレスなく取り組める勉強環境を探しましょう!
難易度の高い土地家屋調査士対策ができる
土地家屋調査士の難易度が高い・難しい理由
土地家屋調査士の難易度が高い理由や合格率が低い理由は4つ想定できます。
- 記述式試験の難易度が高くて通信講座や予備校が必要
- 作図や計算が求められて数字まわりの問題が多い
- 限られた時間で解答する必要がある
- 民法・不動産登記法を万全にしないと不合格になる可能性が高い
はじめて国家資格の勉強をする場合や土地家屋調査士の試験対策が不安に感じていたら、挫折防止の目的で参考にしてみましょう。
記述式試験の難易度が高くて通信講座や予備校が必要
択一式と記述式の2種類から合格を目指せる土地家屋調査士試験ですが、記述式試験の難易度が高いことから通過率が低くなり、独学での勉強が難しいとされています。
10年間分の択一式と記述式の通過率を比較すると、30%以上の差が出ているため、試験本番を意識した対策が求められます。
年度 | 択一式通過率 | 記述式通過率 |
---|---|---|
令和4年度 | 49.6% | 12.4% |
令和3年度 | 52.4% | 17.1% |
令和2年度 | 49.9% | 15.3% |
令和元年度 | 49.8% | 17.5% |
平成30年度 | 51.5% | 16.5% |
平成29年度 | 43.7% | 13.9% |
平成28年度 | 45.6% | 16.1% |
平成27年度 | 49.3% | 14.8% |
平成26年度 | 44.0% | 14.6% |
平成25年度 | 44.1% | 16.7% |
記述式対策をするためには、過去問だけでなく、答案や模試でトレンドや出題傾向を意識した勉強がポイントになります。
さらに記述式対策をするためには、択一式問題で基盤ができていないと解答できないため、試験本番までのスケジュール調整が重要です。
記述式は問題数をこなさないと万全の準備がしにくいです。独学だけでは問題の解答に限りがあるため、通信講座や予備校の方が充実しておすすめですよ!
作図や計算が求められて数字まわりの問題が多い
作図の出題が含まれる土地家屋調査士は、分数や三角形の比例計算・三角関数の演算・直線式・連立方程式まで理解できていないと解答が難しく、単純な暗記だけでは合格ができません。
例えば、地積測量図や土地所在図・各階平面図・建物図面の各図面の作図などが該当しますが、出題傾向のヤマが外れると不合格の可能性が高くなります。
さらに作図をするためには正確な計算(数字)ができないと成り立たないため、作図への影響が大きくなり、記述式の基準点を超えられない体験談も多いです。
計算や数字が苦手な場合は、過去問などを繰り返すことで感覚をつかめます。作図だけでなく、丁寧な計算ができるようにしましょう!
限られた時間で解答する必要がある
土地家屋調査士の試験時間は150分になるため、限られた時間で択一・作図などの解答をする必要があります。
試験科目
- 筆記
- 午前の部:平面測量10問、作図1問
- 午後の部:不動産登記法・民法他から20問(択一)、土地・建物から各1問(記述式)
- 口述
- 1人15分程度の面接
150分の試験時間内で解答するには、スピード解答する練習をしないと難しくなり、実力を発揮できないまま不合格になるリスクも高いです。
独学だとマイペースに解答する練習しかしにくいため、土地家屋調査士の試験難易度が高い理由の1つとして、解答スピードも挙げられるでしょう。
民法・不動産登記法対策を万全にしないと不合格になる可能性が高い
民法・不動産登記法は、土地家屋調査士の試験対策で必要な法律に関する知識になるため、暗記ができていないと適切な試験対策ができなくなります。
土地家屋調査士の勉強時間はアウトプット中心がおすすめですが、民法や不動産登記法などの法律を理解した上での対策です。
- 土地家屋調査士の勉強時間内訳:インプット期間(2〜3ヶ月)
- 土地家屋調査士の勉強時間内訳:アウトプット期間(6〜8ヶ月)
- 土地家屋調査士の勉強時間内訳:試験直前期間(1〜2ヶ月)
試験本番までのスケジュールを逆算して、合格までのイメージを想定した上で試験対策をすることで、難易度の高い土地家屋調査士のスムーズな勉強ができます。
仕事や子育て・学業をしながら土地家屋調査士の試験対策をする場合は、あなたの生活環境に最適な勉強方法を見つけて、相性の良い教材で合格を目指しましょう。
勉強スケジュールの調整が難しい場合は、通信講座や予備校なら決められた教材を活用して効率よく合格を目指せます。あなたのペースで土地家屋調査士試験の合格を目指しましょう!
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土地家屋調査士の難易度をもとに効率よく試験対策する方法
土地家屋調査士の試験難易度は国家資格の中でも高く、マンション管理士や一級建築士などと近い合格率であることが分かります。
- 合格率は9〜10%の国家資格
- 択一式と記述式では記述式の方が難易度が高い(合格率が低い)
- 合格率は10年間で1.7%程度の差が生じている
- マンション管理士や行政書士・宅地建物取引士などの国家資格と同等難易度
初学者が土地家屋調査士の試験対策をするには、独学よりも通信講座や予備校を活用した方がスムーズな試験対策ができます。
中でも試験本番を意識した模試や答案が充実しているアガルート土地家屋調査士講座は、全国平均よりも高い合格率の実績が魅力で、初学者でも分かりやすい教材を活用した勉強スケジュールが組まれています。
土地家屋調査士の難易度が高くて合格できるか不安に感じていたら、マイ資格ナビ編集部が紹介している土地家屋調査士おすすめ通信講座を参考にして、相性の良い教材を探してみましょう。
独学だと1000時間程度の勉強が必要とされていますが、通信講座や予備校ならコンパクトに集約された教材で試験対策ができます。まずは、あなたと相性が良い勉強環境を探してみましょう!
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